ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第16回
ガン調査は遅れていないか?

昨年の暮れ、NHKのテレビやラジオで
「がん医療改善のための
全国規模の『がん登録』報告書」に関する
ニュースが流されました。
これは国立がんセンターが調査したものです。

報道された主な内容は次の2点でした。
1.「がん検診による早期発見率の実態」
≪ガンの早期発見率は、各県によって違うが、17%〜5%程度≫
2.「がん治療法の変化の実態」
≪乳ガンの治療では、3割を超える患者が放射線治療を受けた≫
≪早期の胃ガンや大腸ガンでは、
4割の患者が内視鏡治療を受けた≫

ガンの種類に寄りますが、
これまでの過酷な手術至上主義、
化学劇薬依存主義から、
やっと、内視鏡や放射線による、
体へのダメージを少なくする治療法が
選ばれるようになった――という調査データです。

「なるほど!」と、思った患者さんもいるでしょう。
しかし、このコラムでも書きましたが、
すでに惨い手術を避けて、
内視鏡や放射線でなんとか凌いだ患者は
すでに僕を含めてたくさんいます。
今回の調査データは「手術が絶対至上」と考えている
医師にとってはびっくり仰天のデータかも知れませんが、
もう、あまり驚く患者など
いなくなったのではないでしょうか?

僕の周りの状況を眺めても、
代替的なガン治療を選択し、養生を工夫することは、
もはや、患者の間では常識になっているわけですから、
なぜ、この程度の遅れた情報しか調べられないのか?
僕は、この報告を読みながら、
公的機関の調査把握の姿勢が
ちょっと、心配になってきました。

本来ならば、ガン初期治療を施した大病院なり、
手術した医師チームが、自分の診た患者について、
退院後もしっかりとキュア(治療)&ケア(世話)を施し、
さらに、親身になって、
ガン治療の工夫を続けていたならば、
こうした治療データや追跡調査などは、
すでに、自然に集計されていて、
目新しく騒がれることもなかったはずです。

ご存知のように、
ガンはちょっとした切り傷のような病気とは違います。
正体も分らなければ、いまだ万全の治療法もない
まさに複雑怪奇病です。
これからも、この程度の調査を繰り返すのであれば、
公金の無駄遣いとはいわないまでも、
苦悶するガン患者の真実の姿はとても掴めない――、
ましてや、早急に患者の望むようなガン医療改善が
根源的に編み出されるとは思えない――
僕は、患者の1人としてそう感じたのです。


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2010年1月16日(土)

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