ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第66回
養生の基本は「青雲の志」にあり

帯津良一・編著「養生訓 (図解雑学)」(ナツメ社)という、
300年前の儒学者・貝原益軒の
健康指南書の名著「養生訓」を現代風に解釈した
とても読みやすくて面白い本が届きました。

今様の「貝原益軒」ともいうべき、
帯津先生が現代語に訳しつつ、
その「攻めの養生」を基本とする
ホリスティック医学の立場から、独自の洞察を加え、
豊富な図版とともに解説したものです。

ページをめくれば――、
・養生こそ人生の一大事
・病の原因は内欲と外邪
・内なる欲望をこらえる
・「七情」を程よくととのえる
・環境に適した生き方
・内慾を去るにはどうするか
・養生の最は心志にあり
・畏れと慎みが養生の要諦
・養生を損うのは消耗と停滞
・心は安らかに身は労せしむ
・人生、百歳が目標 (以下略)

こうした「養生訓の知恵」がぞろぞろと出てくる仕掛けですが、
その中から、「養生の最は心志にあり」という項目に、
「攻めの養生」の生命力向上の基本姿勢と
自己実現・希望達成のヒケツが
書かれていますので紹介しておきましょう。

               *

(貝原)益軒は「頑健で長命に生れついた人でも
養生を実践しなければ早世し、
生まれつき虚弱で短命に見える人も
保養ひとつで長生きできる。
これは人の行ない次第だから
『人の命は天にあらず』と老子も言ったのだろう。(略)」
と語っている。
養生法を続けていくには、
やはり心志(意志)が大事だと言うことだろう。
しかも、その心とは向上していく心である。

               *

そして、帯津医師が講演などで、もっとも好んで使う
≪青雲の志≫というキーワードで、
生命力向上の基本姿勢を解説しています。
「聖人や賢人とは自分の内なる命を
あふれ出させる人のことを指すのだと思う。
長い目で見て、日常的に生命のエネルギーを
あふれ出させる人になることを目標とすべきだろう。
これは立身出世と違って
定年に終わるものでもないし、
死んでも終わるものでもない。
本来の意味での<青雲の志>と同様で、
ずっと続く心の問題だと思う」と。

たとえ、ガンといわれたり、
事業に失敗して自殺したくなったときでも、
絶望の淵から這い上がるための
万能の「化学薬」などないわけで、
やはり、希望を持って生命力向上をはかる
心志(=青雲の志)が生きる知恵として大切だ
ということが力説されています。

帯津流の「元気長生き」の攻めの養生法のヒケツが
分かり易く説かれた本ですから、
一家に一冊、必携としましょう。


←前回記事へ

2010年3月7日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ