ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第215回
最新のガン化学劇薬は安心か?

多くの有名人がガンで亡くなる――、
とても悲しい訃報が毎日のように新聞に出ます。
大抵が、難しい手術の後遺症、また、
激しい抗ガン剤の治療の末に、
いのちを縮めているケースが多いように思います。

ほんとうに大病院のガン治療は
いまのままでよいのでしょうか?
なんとか長生きを続けている患者にしてみれば、
だれしもが、そう心配になっています。

いまや、2人に1人がガンになる、
いわば「長寿病弱時代」を迎えています。
そういうわけでしょう。
行政サイドからも、やっと、
米国政府のモノマネをするような、
医療財政破たんを逃れるための
「代替医療と含めた統合医療の推進」
「在宅介護の推進」が叫ばれていますが、
予算も少なく、日本のガン医療システム改革は
ほんとうに遅々たるものといえましょう。

患者にしてみれば、
いくら医療改革を待っていても、
こちらの寿命が持たないこととなりますから、
なんとしても、はやく治療選択肢を広げてほしい――、
この声は一段と高まってきているわけです。

その1つの活動として、
あちこちの患者団体から上がったのが、
海外で承認されている
「最新治療薬の保険適用認めてほしい」という要望です。

この7月にも、「全国70のがん患者団体は
海外で広く使われているのに
日本では医療保険の適用が受けられない
「適応外医薬品」について、
保険の適用を求める要望書を
長妻昭厚生労働相あてに提出した」と報道されました。

これは、海外で使われている薬でも、
国内で使用が認められるまで時間がかかる――
「ドラッグラグ」問題と呼ばれています。

もちろん、米国や欧州で公認されている最新抗ガン剤なら、
「きっと効くはずだ」という――期待の上に、
こうした要望がますます強くなっているのでしょう。

しかし、僕のガン闘病12年の延命体験からいいますと、
「米国認証の最新化学抗ガン剤が、
はたして患者にとって手放しの朗報なのだろうか?」
という疑問は、強く持っているわけです。


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2010年8月3日(火)

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