ガンを切らずに10年延命-関根 進

再開!元週刊ポスト編集長の目からウロコの体験秘話!

第282回
「QOD(Quality of Death 死の質)を考えてみる」

東京女子医科大学附属
青山自然医療研究所クリニック所長・川嶋朗医師の
新刊「見えない力で健康になる」について、
もう少し、僕なりの感想を述べましょう。

「医者には、あなたの病気を治すことはできません」
という意外なフレーズで始まる
本書の結論といいますか、
人生の考え方が最後の第6章
「魂の浄化」で健康になる――という個所にあります。

≪病気は必ずしも悪ではない≫
≪病気は自分の間違いを正し、
自分の魂を高いレベルに近づけるチャンスだ≫
さすれば
≪病気は悪でなくなり、
自分を充実させるためのありがたいきっかけとなる≫
自らの足の血管腫と
突発性難聴の体験を踏まえながらの話ですから、
なかなか説得力があります。

さらに本書の圧巻は、
患者が持ったら気楽になる、先生らしい死生観が
紹介されているところでしょう。
自らが医学生を志す時に、母親を亡された
先生の懐古談を交えつつ、
たんたんとメッセージされています。

≪病気は、あるときは
早く自分を正しなさいというメッセージであり、
あるときはそろそろ次の世界へ行く時間だから
準備しなさいというメッセージでもあるのです≫と。

そして、「自分の力で病気を治すヒケツ」として、
以下のように結論しています。

≪QOD(Quality of Death 死の質)を考えれば、
QOL(Quality of Life 生命の質)も上がる≫と。
つまり、ただ、人生を漠然と長生きしたいというのではなく、
「自分は社会や地球に対して何が出来るか」という
生きる意味をしっかりつかんで、死を考えておく――、
≪○○歳まで生きる、と
人生のエンドポイントを決めておけば(略)
QOL(Quality of Life)が上がり、
人生の満足度も上がる≫という考え方です。

僕自身、偉そうな話はできませんが、この12年間、
なんども、治療の選択、人生の選択に悩み、
死の恐怖に直面しつつ、
なんとかじくじくと過ごしてまいりました。

こうした川嶋先生の死生観はもちろん、
まえにも紹介しましたが、
帯津良一先生の
≪(誰にでもある寿命の)持ち点を使い切った自分、
つまり、死を基準とした自分がある。
そして、その死を立脚とした自分を目標にして生きてゆく≫
≪「思い切り、あなたの≪寿命の持ち点」を使おう!≫
――という、とても積極的な死生観に支えられ、
勇気づけられてきたことは確かです。

詳しくは、ぜひ本書を読んでほしいのですが、
人間には寿命があり、
「幸福に人生を全う」できれば、
これぞ「人生最高の考え方」であるということが
ジーンとわかって、とても勇気づけられるはずです。


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2010年10月9日(土)

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