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         第25回 
        万科企業(深センB株 200002) 
        中国の大手不動産デベロッパーとしては 
          国内外でも「万科企業」の名前は 
        よく知られています。 
        私は同社ファンの一人で、 
          ずっと以前から同社を 
          お奨めしてきました。 
          2002年に10割無償を実施し、 
          昨年は4割無償と1割の株配を 
          実施しました。 
          現在、同社の株価は金融引締めの影響で 
          安くなっていますが(4.03香港ドル)、 
          それでも2年前に10,000株を 
          約80万円で購入していた人は、 
          現在170万円になっています。 
        同社はもともと深センを本拠地とした 
          不動産開発事業を展開していましたが、 
          現在は北京・上海をはじめ、天津・瀋陽 等、 
          広範囲での不動産開発を進めています。 
        【2004年1−9月期は増収・増益】 
        同社の2004年中間期決算は 
          前年同期比で売上12%増、 
          純利益51%増でした。 
          中間期の不動産販売は引き渡しベースで 
          前年同期比3%減、 
          金額ベースで同11%増でした。 
          地域別売上高は上海と瀋陽の伸びが著しく、 
          両市を合わせた増収への寄与度は 
          106%に達しました。 
          しかし、本拠地の深セン市は 
          新規物件の販売は少なかったこともあり 
          売上は30.5%減少、 
          利益は19.9%減少となりました。 
        1−9月期決算では、売上34億7485万元、 
          純利益3億8510万元、それぞれ前年同期比で 
          6.44%増収、41.1%増益となりました。 
          2004年通期の連結業績は引き続き順調な 
          業績拡大が見込めると思います。 
          主要地方都市での利益改善が見込まれるほか、 
          権利取得済みの開発用地が豊富だということから、 
          成長余力は高いと思われます。 
          同社は華潤グループと密接な関係にありますが、 
          将来はH株発行を予定しています。 
          9月24日には転換社債(CB)の発行(約20億元)により 
          新規物件の開発資金を確保しています。 
        株価は(11/5)4.03香港ドル 
      PERは10.97倍です。  |