上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第76回
ちょっと、ひと休み・・・

昨日(3/10)のH株指数は、
5057.79ポイント(−28.52)と
少し下落しました。
利益の確定売り、利上げ懸念、
董建華行政長官の
正式な辞任発表などの要因はありましたが、
株式にも休みが必要です。

今年に入ってH株指数は、
約10%も上がりました。
主な要因として、原油高を背景とした
石油株の上昇、消費の拡大、
好決算などが挙げられます。

原油高などは、
オイルショックを連想させ、
経済にはあまりいいことではないと思われますが、
現在は様々な代替エネルギーがあり、
当時と比べて石油への依存度が
低下しているためです。
また、CPI (消費者物価指数)の
急激な伸びも抑えられ、
安定した消費に移行しつつあります。
そして、政策面では現在、
全人代が開催されており、
新しい政策、ロードマップが出るのではないかと
期待感もあります。

最近はあまり聞かなくなった、
ソフトランディング、
ハードランディングの議論ですが、
話題に上らないということは、
既に次の段階、すなわち、
さらなる成長の段階に
進んでいるのではないかと思います。

中国から端を発した世界経済の回復は、
一時的に空回りをした中国経済を支え、
回復させました。
そして、それを敏感に感じ取った株式市場が
上昇を始めたのではないかと思います。

しかし、人間と同じように、
走り続けていると疲れきってしまい、
動けなくなってしまいます。
できるだけ長く走ってもらうためには
休息して体力を回復しなくてはなりません。
しかし、投資家の皆様は
この休息の間にどれだけ
次に進む準備をしているかによって
今後の展開が大きく変わってきます。

体は休んでも、頭は考え続ける。
他の人が休息しているときに、
一歩でも進むために行動する。
常に将来のヴィジョンを描いて
行動をしていきましょう。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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