上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第106回
衣替え

今日から衣替えをしている方も
多いことでしょう。
目に見えて夏が近づいて来たな
と感じさせる日です。

さて、中国株はなかなか
株価の向きが変わりません。
中国本土株は数年来の安値を更新したり、
香港株は横ばい状態のまま
なかなか上がってくれません。

上がらないから売ってしまった。
という方も中にはおられるでしょう。
また、今は売却しておいて、
もっと下がったら買い戻す。
と考えている方も多いと思います。
果たしてそれらが最も良い方法なのか、
うまく思い通りにいくのかは、
結果が出なければわかりません。

しかし、私には売却したままの方が、
リスクがあるように思えます。
つまり、買わざるリスクです。
よく株を買って損したという話は
いくつも聞いています。
そして、ほんの少しの値段の差で
買えなくて儲け損なったという話もよく聞きます。

悪いニュースもそうですが、
良いニュースも突然出てきます。
特に中国株は政策の影響が大きいため
突然のニュースには敏感です。
これは嘘であれ、本当のことであれ
反応してしまいます。
過去には小平氏が、
年に3、4回亡くなって、
株価が暴落したこともあるほどです。

現在の中国には
相場を大暴落に導くような材料、
例えば、前述の故小平氏ほどの
影響力を持った指導者の死や
戦争が起こるといったことは少ないと思います。
また、金融引締めなどは、
継続されていますが、
昨年ほどのインパクトはありません。

どちらかと言うと、
人民元の切り上げ
もしくは通貨バスケット制度などの
為替制度改革、
QDII制度や国有株問題の解決などの
株式市場改革。
このような好材料の
発表待ちのように思えます。

何かをしないと不安だという方は、
銘柄の入れ替えを検討しても良いでしょう。
自分を信じることは大切ですが、
はじめに選んだ銘柄が、
必ずしも良いとは限りません。
また、株価が上昇した銘柄から
まだ評価されていないと思われる銘柄に
替えるのも良いでしょう。
しかし、安易に替えずに、
自分が納得してから替えましょう。

物事が変わるのは、
夏が来て暑くなるから夏服にするように、
必ず理由があります。
なぜ、中国株が注目されているのか、
もう、中国の出番が終わってしまったのか。
もう一度、再確認する時が
来ているのかもしれません。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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