上海、深セン市場のオープン当初から
ずっと中国株にかかわってきた人の物の見方です

第105回
IPO(新規上場)

先月の4月28日に上場した
「上海電気 H株 2727」は
まずまずの出来でした。
公募価格と同じ値段で寄り付き
一度、1.59の安値をつけましたが、
下値を確認した格好になり、
その後は1.80香港ドルまで
一気に上昇しました。
そして、先週の終値は、
1.72香港ドルで終わっています。

中国本土市場では現在、
IPO(新規上場)は、停止されています。
これは大型のIPOを行うと、
国内市場の需給バランスが崩れてしまい、
さらに株価が
低迷してしまう恐れがあるからなのです。

しかし、香港市場では、
「上海電気」をはじめ、
そのほかのIPOも今後、予定されています。
その理由として、
香港市場は海外での認知度も高く、
また、海外の投資家から
広く資金を集めることができるからなのです。

本土市場も海外の投資家が入りやすくなれば、
変わってくるのでしょうが、
通貨の問題や国有株・法人株の問題などを
まず解決しなければならないでしょう。

香港市場では
今後いくつかのIPO(新規上場)が
予定されています。
その1つが6月15日に上場が予定されている
「神華能源」です。

同社は中国最大の石炭会社
「神華集団」の子会社です。
仮条件は7.25香港ドルから9.25香港ドルで、
調達金額は約218億から280億香港ドルです。
今回は日本での公募は行っていないようです。

また、中国の銀行第5位の「交通銀行」も
6月下旬に上場するのではないかと
言われています。

中国ほど政治、経済で
強くなってきている国で、
大企業がまだまだ上場をしていない国はありません。
今後も大型のIPOが続けば、
需給悪化懸念が台頭しますが、
チャンスと見てよいでしょう。
世界を席巻し得る企業を、
安く買える時期は、
それほど長くないのかもしれません

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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