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         第163回 
          総仕上げの第一歩 
        明日はいよいよ 
          「中国建設銀行」が上場します。 
          上場の前にもう一度、 
          同行の内容を 
          おさらいしておきたいと思います。 
        【中国建設銀行 H株 0939】 
          (China Construction Bank:通称CCB) 
        中国四大商業銀行の一つで、 
          国内第3位の資産規模を持っています。 
          1954年に設立され、 
          当初の正式名称は、 
          「中国人民建設銀行」でした。 
          インフラなどの基本的な建設資金を管理する 
          政策金融銀行でした。 
          現在でも、インフラ関連や 
          不動産関連の融資に強みを持っています。 
        1980年代からケ小平氏の下、 
          改革開放政策により、 
          個人貯蓄や住宅貸付や企業貸付、 
          そして、国際金融業務などにも進出し、 
          商業銀行としても力をつけてきました。 
        1994年に政策金融の部門は 
          国家開発銀行に移管し、 
          同行は商業銀行に特化するようになりました。 
          そして、1996年に現在の 
          「中国建設銀行」に 
          正式名称を変更しました。 
        気になる不良債権比率は 
          2005年上期の時点で3.91%。 
          上場前に政府が主導となって、 
          資本増強や不良債権処理を行っています。 
        今回の上場に先立って、 
          米国の銀行大手 
          「バンク・オブ・アメリカ」が、 
          上場前の発行済み株数の 
          約9%を取得しており、 
          そのほかにもシンガポール政府系 
          投資会社「テマセック」も 
          上場前の発行済み株数の 
          約5%を取得しました。 
        同行の収益源はもちろん、 
          手数料収入や金利収入ですが、 
          最近外資系などが注目しているのが、 
          クレジットカード業務です。 
          今後も拡大していくと思われる 
          中国の消費の中で、 
          クレジットカード業務も 
          大きな伸びを見せるでしょう。 
        まだまだお伝えしたいことは 
          山ほどありますが、 
          明日の上場が楽しみです。 
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