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第71回
ベトナムホーチミン郊外の夢のニュータウン

実は今、邱永漢先生とベトナムのホーチミンに来ています。

ベトナムにはかなりの数の台湾人が商売を営んでいて、
その数は韓国人・日本人をはるかに上回っているほどです。

台湾から中国大陸への投資が激増したとき、
台湾が経済的に
実質的に大陸に担保をとられたのと同じになることを避けるために、
政府がベトナムへの投資を積極的に誘致したからです。

ベトナムにとって、中国は歴史的に隷属し、
また直近中越戦争を行ったことで、
ベトナム人は中国人のことを嫌っています。

ベトナムも共産主義ですが、
それでも台湾にとっては、敵の敵は味方ということで、
10年以上前から積極的な投資が行われているのです。

今回は、ホーチミンの中心地からわずか4KMにあり、
総面積3,300ヘクタールという膨大な
「フーミーホン」というニュータウンを訪れました。

工業団地、オフィス街・商業地区・居住地区・病院・学校
(日本人学校、台湾人学校、韓国人学校、
インターナショナルスクールまで揃っています)・
国際展示場と街の機能の全てが揃う夢のニュータウンです。
完成すれば、人口100万人の一大都市ができることになります。

この場所の土地、計画すべてを握っているのが
実は、台湾の会社で、この会社はこのニュータウン開発以外にも、
隣地で大型火力発電所(375MW)まで持っています。

ベトナムは、中国と違い人権があるため、
ホーチミンの一等地を開発しようとしても、
住民の立ち退きの問題があり、一気に開発がすすまない。
それを見越して、中心からわずか4KMと
抜群の立地の湿地帯を開発するという膨大な計画を立てたのでした。

13年前からスタートしたこの計画、
当初は夢物語としか思えないよう荒涼とした土地で
開発も遅々として進みませんでしたが、
ここ3-4年ベトナム経済の大発展の順風を受けて、
開発のスピードも加速しています。

この大プロジェクトを進めるグループの総裁は、2代目ですが、
まだ30代の国際派台湾人とその兄弟。
邱永漢先生のお陰で、超大物と知り合えて、
本当に感謝しています。

私は今、ベトナムで日本企業の不動産投資のコンサルティングと、
民営化未公開株投資のビジネスを行っていますが、
日本企業が、わずか数千平方メートルの土地の上に
ビルを建てるプロジェクトを進めているのと比べると、
そのスケールの大きさには本当に驚かされます。


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2007年5月11日(金)

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