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第89回
バブルをつくらない・バブルをつぶさない?

中国不動産投資のコンサルティングをやってきて感じることは、
中国政府が今まで継続的に行ってきた政策のきめ細かさです。

2003年以降、今日に至るまで、
不動産投資ブームは上海、北京、天津と場所は変わっているものの、
不動産価格は継続して上昇しています。

一般住宅の価格の上昇のスピードが速すぎると、
一般庶民の自己使用目的の不動産購入が困難になり、
それが政府に対する不満を増大する要因になることの懸念から、
住宅価格の上昇をモニタリングして、
様々な政策を導入してきました。

日本で起きたバブル崩壊、
それに続いた失われた十年を中国では絶対に起こさないように、
「バブルを作らない・つぶさない」が最重要政策でした。

しかしながら最近の株式市場の狂乱相場、
不動産価格の上昇基調を考えると、
少なくとも小(もしくは中)バブルが起きていることは
否定できません。

政府はその責任を海外からの投資として、規制を強めていますが、
はたしてそうでしょうか?

私は、人民元安を原因とした
膨大に膨らむ貿易収支の黒字による
資金流動性の異常な高まりにあると考えています。

人民元安をこのまま放置すれば
このバブルはますます大きくなるでしょう。
一方人民元高基調を加速すると、輸出産業の大打撃となり、
経済が低迷するリスクも存在します。

八方ふさがりというのが、中国指導層の苦しいところでしょう。

しかし、人民元安を放置し、バブルが膨らむとすれば、
大相場が来る可能性が高いと感じています。

ジェットコースターがじりじり上に上っている段階とすると、
いつ売り逃げるかが課題になってきます。

大相場で大儲けする千載一遇のチャンスですが、
ジェットコースターが下がり始めるまで持ち続けることだけは、
絶対に避けたいですね。


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2007年7月4日(水)

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