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第101回
ベトナムを知ると中国がまともに見える??

中国関連の仕事を1990年代から経験してきて、
直近2年ベトナムビジネスに関わってみて感じていることは、
今のベトナムは15年前の中国だということです。

ベトナムに行って、
「インフラが未整備だ・高速道がない・空港ターミナルがぼろい」
等文句ばかり言う人がいますが、
中国は今でこそ全土に高速道路網が広がっていますが、
中国で高速道ができたのは、今からわずか12年前、
1995年に、シンセンから広州への高速道路が
香港の財閥ホープウェルがBOTで完成させたのが最初です。

片道3車線の高速道路には、車は全く走っておらず、
無駄な投資だと馬鹿にされたほどです。

当時、上海ですら高速道路は無く、
上海から無錫に行くのでさえ、
対面2車線の馬車も走る一般道路しかなく、
ほとんど1日かかったことを覚えています。

ビジネス面でも、当時中国は人治主義で、
金・コネ・人脈がなければ何も進まない社会でした。

2年前からベトナムに行って、
不動産プロジェクトを進める立場の仕事をしていると、
ブローカー・共産党・政府等関係者が複雑に絡み合い、
商談をどう進めていいのか出口が見えない
魑魅魍魎とした世界に入ってしまったと感じています。

それに比べると、中国の不動産取引は、
特に対民間企業との取引は、
あくまでビジネスライクで交渉を行いことができる世界です。

中国もこの15年で相当社会が進み、人材も成長し、
資本主義的取引習慣も根付いてきたといえるのでしょう。

ある国際的不動産コンサルティング会社が、
アジアでの不動産取引透明度調査で、
ベトナム不動産に最悪の評価をつけたのはつい1年前です。

高速道路もなく、魑魅魍魎としたベトナム。

しかし、中国も10年前は全く同じだったのです。

リスクがあるからリターンも高い。
ベトナム投資はそう考えることが必要でしょう。


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2007年8月1日(水)

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