第103回
香港超おすすめのＢ級グルメ・
広東家庭料理屋？雀荘？

香港に赴任になった当初は２ヶ月弱単身赴任でした。

当初１ヶ月はホテル生活。
その後はセントラルミッドレベルのマンションでの一人暮らし。

単身赴任の私を気使って、
最初は支店のスタッフが毎日食事に付き合ってくれていたのですが、
彼らが行く店は決まっていて、すぐに一巡してしまいます。
しかも高級店。
私はＢ・Ｃ級グルメが好きな方なので、
だんだん一緒に行くのが苦痛になってきました。

あるとき、「今後は一人で行きます！」と宣言して
新しい店を探すことにしました。

会社とマンションの中間には、
市場を中心とした
ローカル向けの店舗・レストラン・屋台が多数あり、
探検にはもってこいです。

毎日会社が終わってから、
片っ端に店に入っていい店を探し始めました。

ある通りを見上げると、「金權聨諠會」の看板があります。
「金権？なんだろう？」と思いながら、ビルの２Ｆに上がると、
中華料理屋のようです。

食事をしたら、本当においしい！のです。

その後、同僚・友人を連れて何度もその店を利用していると、
店は真ん中がホールになっていて、食卓が並んでおり、
その周りには個室があり、テーブルと椅子があります。

個室でも食事ができるのか？
と思っていましたが、
実はこの個室はマージャンをする部屋だったのです。

「聨諠會」というのは、雀荘の事だと知ったのは、
しばらく後になってからです。

でもここは、マージャンをしなくても食事だけでも楽しめます。
メニューは、豪華な食材はありませんが、
定番の家庭料理的広東料理。

実においしいのです。

このレストラン、相当多くの日本人に紹介して、
ほとんどの人が、「おいしい！」といってくれるのですが、
常連となって通っている人はほとんどいないようです。

あまりにもローカルすぎて、敬遠しているのでしょうか？

Ｂ級グルメの真髄がわからない人には、
理解できないのかもしれません。