芸術も事業も同じだ!
何ごとも夢中にならないと成功できないことは、芸術も発明もお金儲けも皆、同じである。
よく芸術青年の中には芸術的な情熱を、事業的情熱と区別して、お金儲けを卑しんだりする人があるが、世俗的な仕事の方がランクが下ということはない。むしろ多くの人たちに職をあたえ、飯を食わせ、チャンスをあたえるという意味では、テレビの工場をつくったり、スーパーやテレビのチェーン店をつくったほうが広く世間に功徳を施したことになろう。その代わり金銭的に報いられる面もあるから、本人が生きている間は勢いがよいが、事業に失敗するか、死んでしまったりすると、たちまち忘れられてしまう。
その点、芸術的な仕事は、個人作業に属するものが多く、孤独な仕事で、生きている間金銭的に恵まれないことも多い。それでもなお情熱を打ち込む人が多いのは、「創る」ということに人の心をとらえて離さない魅力があるからであろう。魅せられるということ自体が既に溺れることであり、恍惚の世界に遊ぶことであるから、改めて金銭的に報いられるかどうかは、さほど問題ではない。
しかし、金銭に拘泥しない人でも、「人に認められる」とか、「有名になる」とか、「勲章をもらう」ことには執着する。どうしてかというと、芸術とは一人よがりの作業ではなくて、人の共感や感動を呼ぶことが条件になっており、どの芸術家も自己顕示欲のない人はいないからである。ただ芸術的な発想の中には、「早すぎる発想」があり、同時代人には認められないが、後世になってその才能を認められるケースが少なくない。
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