旅行に行く場合のプランニングのたて方についても同じである。学生時代はヒマがあったから海外旅行にもよく出かけたが、仕事があるようになってからは、時間もカネもなくなった、もう旅行はやめにしたという人がある。そういう人は明らかにロマンを失った人であり、仕事にも情熱を見出せなくなるだろう。そういった意味で私は、仕事に追われるようになった人でも、ない時間の中からやりくりをして、旅行に行く時間くらいは捻出すべきであると思う。
またどこに旅行に行くかについても、飲食店に行くのと同じように、行きつけの旅先、何回行ってもまた行きたくなる旅先というものがあるが、行ったことのないところがまだいくらでもあるのだから、やはり二回に一回は、行ったことのないところに行くべきであろう。
私は、さきにも述べたように、長く亡命生活を送っていたので、旅行に必要なパスポートを持たず、思うように旅行のできない期間があった。しかし、その期間もたまたま私は、私にとって外国だったところに長く住んでいたから、一つの国、一つの場所にしか住んだことのない人に比べれば、うんと変化のある生活をしてきた。
中華民国の政府が私にパスポートをくれ、続いて日本のパスポートを使うようになってから、私はブランクになった期間を取りかえしたい気持ちと、もう先もそう長くないという気持ちが手伝って、足繁に世界旅行をするようになった。昨年、一年だけを例にとっても、台湾に十回行ったほか、その他の外国を八回も旅行している。そのなかには、世界一周旅行もあれば、南米旅行、アフリカ旅行も含まれている。
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