男と女の政治学

欧米式「女尊男卑」のウソ
どこの国に行っても、亭主関白もおれば、カカア天下もある。国が違ったり、民族が違うと、風俗習慣も違い、物の考え方も違うというけれど、人間である以上、人間としての共通点の方が相違点よりも多い。だから、外国人だからといって、特別扱いをする必要もない代わりに、手を抜いた扱い方をしてもいけない。
しかし、人間としては同じであっても、国によって、男の方が強い国あれば、女の方が、強い国もある。アメリカやヨーロッパに行くと、女がチヤホヤされているので、女尊男卑の気風があると言われているが、ヨーロッパの国々が本当に女を一人前に扱っているかどうか、私が見ると、ちょっと首をかしげたくなる。男のことを英語でマンと呼び、英和辞典を見ると、マンには、男のほかに、人間とか、人類といった意味がある。
これに対して、女はウーマンであり、ウーマンのウーは子宮のことだから、子宮を持った人間のことになる。女は子宮を持った人間であるが、人類には入らない。辞典が示す限りでは、どうやら男と同列にはおかれていないのである。
だからお嫁に行く時も、持参金がなければなかなか貰い手がなく、バルザックの『人間喜劇』を見ても、花嫁を選ぶのに、「あの娘はどのくらい持参金をもってくるだろうか」といったことばかりが話題にされている。
二十世紀になると、さすがにそんなことは少なくなったが、インドに行くと、今でも持参金が結婚の条件とされ、持参金が少なすぎるといって嫁いびりをされるとか、持参金をあてにして、嫁殺しが行われるとか、推理小説まがいの事件も実際に起こっているという。
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