女の職場進出に手をかそう
すべて世の中のことは、根を残したままで芽だけ摘んでも仕方がない。「根治」とか「根絶」とかいうコトバもあるように、物事の原因を突き詰めてとことんまで洗いなおすか、根絶できないものなら、それと共存する方法を考えるよりほかない。
たとえば、交通事故がふえたのは、スピードの早い自動車を皆が不注意に乗りまわすようになったからであるといっても間違いでない。とすれば、スピードの早い車を製造しないようにすれば、交通事故が減ることもまず間違いはない。しかし、車のスピードが早くなったことによって益することは多いし、交通事故を起こさないように各自が規則を守ればよいことだから、高性能の自動車の製造を禁止することは現実的な手段ではない。
それと同じように、離婚がふえたのは女性に経済力がついたせいだから、女性に経済力がつかないように、女を職場から閉め出せばよいと考える人はまずいない。女の職場がふえたのは時代の流れで、誰もそれを阻止できないだけでなく、その動きは大きくなる一方である。それでも、自分の妻が職場に出ることを嫌がる男の人は結構、多いが、妻を家の中にだけ閉じ込めておくと、女が世間知らずになって、男の世間話の相手すらつとまらなくなる心配がある。近年、とくにその感を深くしているので、私は自分の娘や息子の嫁にも、働きに出ることをすすめるようになった。
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