"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

新興国投資の最新事情を、現場直送
出来たてほやほやのままお届けします!

第43回
ベトナムも不動産より不動産株

最近、ベトナムの新聞を見てみると、
一等地のマンションの発売に
人が大殺到しているニュースをよく見かけます。
そういうマンションは購入してから
スグに転売しても利益が出ます。
したがって、富裕層が人をやとって
販売権利の順番待ちをさせることもあったりで、
必要以上に人が殺到するようです。

現在、ホーチミンの目抜き通りであるドンコイ通りと
グエンフエ通りの間(ダクストンホテルの目の前)で、
ビルが建設中予定ですが、
もしも、ここにもレジデンス部分があったら
一体どうなってしまうんでしょうね。

ちなみにここの建設を担当しているのは、
香港に上場している中国建設です。
ベトナムの一等地の不動産は明らかに供給が少なく、
マンション価格は少し加熱気味になっています。
外国人にとってベトナムの不動産投資は、
法人を通さなくてはいけないなど、
ハードルがそもそも高いですけど、
現在の過熱気味のマンション価格を見ていると、
マンションそのものに投資するよりも、
不動産会社(ディベロッパー)の株に投資する方が
効率が良いように思います。

先ほども書きましたが、
一等地の高品質マンションは
まだまだ供給が足らない状況です。
したがって、そのようなマンションを作れる不動産会社は
これからまさに急成長期にさしかかろうとしているところ
のように見えます。
先日ご紹介したホアンアインザーライも
急成長する見込みのある不動産会社の1つです。

同社は08年第1四半期に上場予定ですけど、
業績の伸びもさることながら、
ベトナムの株式市場では最も時価総額が大きい(規模が大きい)
不動産会社になるという点もポイント。
現時点の時価総額は15兆ドン(約1070億円)ぐらいですが、
上場前に分割をする予定もあったりで、
上場時点の時価総額は少なくとも
20兆ドン以上(約1430億円)になる見通し
<個人的には30兆ドン(約2140億)以上になっても
全然不思議ではないと思います>です。

つまり、ホーチミン市場の時価総額上位5社のうちの
1社になるのではないかと思います。
そうなると必然的に資金が流れ込んでくる側面がありますので、
中国株で言うところの広州富力地産や
中国海外発展のような感じで、
大注目の企業ということができるのではないかと思います。

 
←前回記事へ

2007年11月6日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ