"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第45回
ホアンアインザーライのロードショー

先日、何度かお伝えしている
ホアンアインザーライの
今回実施した増資に関するロードショーがあり、
参加してきました。

現在1兆370億ドンの資本金ですが、
これを1000億ドン増やして1兆1370億ドンとします。
ベトナム株の投資で今、
一番大事なことは、
不動産や金融などの業界トップ、
あるいはトップになりそうな銘柄を
早く押さえてしまうことだと思っています。

ホアンアインザーライは、
日増しに不動産のブルーチップとしての地位を確立しており、
不動産業界でトップになれる可能性のある企業だと思います。
ちなみに、同社の目標は、
2010年に中国トップの不動産会社になること。

同社の魅力は、
現時点で既に、とにかく抱えている不動産案件が大量にあるのです。
しかもかなり大規模なものも少なくありません。
ドンタムタイルのように
新都市を丸ごと開発しようというスタイルではなく、
有望な立地に次々と高品質マンションを作っては販売して、
キャッシュを廻して、
新たな開発用地を次々に獲得していくというスタイルです。
また、ダナンの一等地に5つ星ホテルを建て、
運営を開始しましたが、
そういったところは自社保有としています。

現在抱えている不動産案件だけで
数年先の業績分まで確保できているという点は、
中国海外発展、広州富力地産、
万科企業などと同じような印象を持ちましたけど、
どうでしょうね。

今回は1000万株しか発行しなかったところに
国内外含めて数十社の機関投資家からの申込みがあって、
倍率はかなり高かったのですが、
ロードショーではいろんな機関投資家が来ていました。
中でもシンガポールの政府系投資会社テマセックが
しつこく社長に質問をしていたのが印象的でした
(でも結局テマセックは今回の増資はもらえませんでしたけどね)

同社はSSIが主幹事で来年第1四半期に上場予定です。
SSIはホアンアインザーライには
相当前から大量に投資をしていましたが、
今回の増資でさらに大量に株を買っています。

ロードショー後、
OTCで株価は徐々に上昇していますが、
来年の上場が楽しみな銘柄の1つです。

 
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2007年11月13日(火)

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