"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第123回
ベトナムの株価が随分と安定してきています

何度か書きましたように、
現在のベトナム株では、
業績が良い銘柄でPER5倍前後、
配当利回り10%前後の銘柄もあるし、
OTC(店頭株)を見ると、
業績が前年比で何倍にもなっているのに
PERが1.5倍前後といった銘柄すらあります。
これらの銘柄は、現在、絶好の買い場だと思います。

したがって、さすがに市場が安定してきさえくれば、
こういった割安成長株には
買い戻しが入るのではないでしょうか。
当面の注目は8月21日ぐらいに発表される
ホーチミン市とハノイ市の消費者物価指数の伸びです。

ちなみに、ベトナムの消費者物価指数は
前月の21日〜当月の20日までが計測期間で、
当月の25日ごろに発表されます。
そして、それに先だって発表されるのが、
ホーチミン市とハノイ市の消費者物価指数です。

7月21日に燃料価格の大幅な値上げがありました。
そのため、8月の消費者物価指数に影響が出るのは必至ですが、
市場関係者の中には
前月比1.8%増前後で収まるという
楽観的な見通しを持っている人が少なくありません。
たしかに1.8%増前後で抑えることができたなら、
国際原油価格が下がっていることと相まって、
相当インフレ懸念は後退し、ベトナム株にとってはプラスです。
反面、これが2%を大きく超える数値が出てくると、
再びインフレ懸念が台頭してきますので、
もう一段、株価にはマイナス局面が訪れそうです。

しかしながら、国際原油価格がこのまま落ち着いていくなら、
今度は燃料価格の引き下げも期待されてくるようになるし、
いずれにしても
そろそろ株価は安定する時期に来ているのではないかと思います。

<次回に続く>

 
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2008年8月12日(火)

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