"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第122回
PER5倍以下、配当利回り10%以上

前回の続きでクーロンフィッシュ(ACL)の話しですが、
水産加工第2工場についての話が出ていました。

クーロンフィッシュは現在1つの加工工場でやっているのですが、
その隣の土地に第2加工工場を建設します。
これと同時に、養殖場や、台湾企業と合弁で、
飼料工場の建設の話も進んでいたのですが、
その資金を調達するために
第3者割り当てを行おうとしていたのです。

で、すでに某大手外資銀行の出資の話もほぼ決まって・・・
というところまで行っていたのですが、
その寸前で株式市場の大幅下落が起こってしまい、
増資の話も延期になってしまいました。

で、前述のいくつかのプロジェクトも
延期されたものとばっかり思っていたのですが、
養殖場や飼料工場の方は延期になっていますが、
水産加工第2工場の方は無事に進んでいて、
稼働予定のスケジュールも載っていました。

これらのプロジェクトが延期になると、
成長余力がないなぁと思っていたのですが、
とりあえず、第2工場が稼働してくれれば
今後数年の成長余地ができることになります。

ちなみに08年1〜6月だけのEPSは4328ドン/株です。
仮に下半期が上半期と同様の業績だった倍、
通年のEPSは8656ドン/株となり、
現在の株価3万5200ドンから計算すると
PERは4倍となります。
ちなみに、配当利回りも10%程度あります。
(08年の予想配当は3500ドン/株)

今のベトナム株の場合、
今買うと短期的に株価が下がる局面があるかもしれませんし、
上昇まで長い時間がかかる可能性もあります。 
しかし、業績が良い銘柄をPERが5倍以下、
配当利回りが10%以上で買い貯められるチャンスもまた、
こういう時しか無いとも思うわけです。

 
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2008年8月7日(木)

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