第125回
ＶＮ指数が500ポイントを突破

８月18日から値幅変動率が拡大されたベトナムの株式市場ですが、
取引開始後にいよいよＶＮ指数は500ポイントを超えてきました。

世界中の株式市場の中でも、
今年最も下落幅が大きいことで取り上げられることの多かった
ベトナム株ですが、
これでＶＮインデックスの年初来下落率は−45％となりました。
一方で、たとえば、
上海Ａ株指数の年初来下落率は−54％ですので、
中国本土株とは逆転してきた格好です。

もっともまだまだ予断を許さない状態は続いています。
たとえば現在落ち着いている原油や商品価格が反発してくれば
再びインフレが懸念され始めるでしょう。

ちなみにＶＮ指数のトレンドの向きを示す
200日移動平均線の向きは依然下向きのままであり、
現時点では668ポイント前後です。
仮に短期的な急騰が続いたとしても、
そのあたりで一旦頭を抑えられて反落するのが普通です。

また、上昇するときは良い銘柄も悪い銘柄も関係なく
ストップ高になっています。
そういう意味では、あるところまでいくと、
今度は業績に関係なく売られるときがきます。
しかし、その反面業績が良いのに
割安に放置されている銘柄も数多くあります。

６月下旬からの２ヶ月あまりの上昇で、
08年上半期の業績が絶好調だった銘柄の中には、
既に２倍以上になった銘柄もありますが、
そういう銘柄のなかでさえなお、
予想ＰＥＲが５倍前後の銘柄があります。

一時期のバーゲンセール並みの割安感は
なくなってしまいましたが、
それでも株価は一直線に上昇していくわけではありませんから、
株価が下がったときに買い足していくのは
よろしいのではないかと思います。