"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第138回
過去約70年間の統計をとってみると・・

世界的に苦しい相場状況が続いています。
特に先進国の景気サイクルを見てみると、
先進国の株価は一朝一夕には
反発局面にならないことがわかります。

景気は徐々に良くなっていき、
ピークをつけ、今度はだんだんだと悪化していき底をつけます。
いきなりよくなったり悪くなったりはしないのです。

たとえば、雇用統計です。
米国の前年同月比ベースの雇用者の増減を
過去約70年間に遡って調べてみると、
これがキレイにいつも同じサイクルを描いているのです。

つまり、ある一定の増数までいくと、
そこを天井に今度は下り坂になり、
ある一定の減数までいくと
今度はそこから上り坂になるといった具合です。

むろん、イレギュラーな時もありますが、
大体いつも一定した景気サイクルとなっているのです。

では、現時点がどの時点にあるかというと、
前年同月比ではちょうど3ヶ月ほどまえから
マイナスに入ったところです。

つまり、これから悪くなっていく
ちょうど入り口のところにあるといった具合です。

天井からここまでくるのに大体2年間の月日を要しています。
ということは、今後大体2年間ぐらいかけて
ゆっくりと底をさぐりにいくと見る方が自然かもしれませんね。

このように考えると、
先進国の株価の目処としては
大体2年ぐらいを目安に
底を探しにいく展開になる可能性が高いのではないでしょうか。

ただ、中国を代表とした内需拡大型の新興国は
この先進国の株価の影響を受けつつも、
またひとつ違った動きになるのではないかと思います。




 
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2008年10月2日(木)

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