"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第140回
金鉱株は見直されてもおかしくない!?

前回、ゴールド&シルバー業種
インデックス(XAU)の話しを書きましたが、
今回はこの続きです。

前回、「GOLD/XAU レシオ」というのが重要なのです
と書きましたが、
このレシオは単純に金価格をXAU指数で割ったもので、
例えば金が1000ドルでXAUが200だと5.0倍になります。

金鉱株(XAU)は時に金価格よりも激しく動くため、
金の価格と比例して
上下するはずのものが金に比べて割高になっていないか、
割安になっていないかと見るためのレシオなのです。

歴史的に金価格がいくらであれ
レシオが5.5に近づくと、
金の価格に比べて鉱山株が割安と言え、
反対に3.5に近づくと
鉱山株が金価格に比べて上がり過ぎ(割高)となります。

現在8.5前後にありますので、
値上がった金の価格に比べて、
鉱山株は歴史的な割安水準にある状態です。

これに対して起こりえるのが、
レシオが4.5前後に向かって収斂していくということで、
それには金価格が下落するというのもありえますが、
大体は金鉱株が上昇して金価格に追いついてレシオが下がります。

このように金価格との相対目安としてXAUを使っていくのです。
ただ、いずれにしても、現在の数値は異常値です。
米ドルの信用が失墜していく方向に間違いがないと考えるなら、
資金はペーパー資産から実物へ動く可能性が高く、
金価格はそれなりには堅調に推移するのではないでしょうか。
とすれば、正常な値に収斂していくと考える方が
自然かと思います。

つまり、金融危機が落ち着けば、
金鉱株が見直され、
上がる可能性が高いのではないかと思うのです。




 
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2008年10月9日(木)

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