"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第158回
クーロン製薬

ベトナムに上場している、
クーロン製薬(DCL)と
ハウザン製薬(DHG)に訪問してきました。
どちらもホーチミンから車で
3〜4時間ぐらいのところにあり、
また、場所がメコン川を挟みますが近くです。
実際、両社には非常に良いパートナー関係にあります。

まず、クーロン製薬ですけれども、
同社は中小の製薬会社で、あまり知られてはいません。
上場もつい最近です。
最近の傾向として、新規上場銘柄は、
上場後はすぐに、OTCの間は流動性が無く、
ずっと売るのを我慢してきた機関投資家が
一斉に売ってくるために
同社の株もかなり売り込まれておりまして、
現在では08年の業績予想でPERは5倍以下、
配当利回りは(株配を含めると)10%以上にまで
売り込まれています。

クーロン製薬の特徴としてはベトナムで唯一の
薬品用カプセルメーカーであるということです。
最大手のハウザン製薬も同社からカプセルを買います。
(全部ではないですが)
もっとも輸入品もありますので、
全体でのシェアは40%ですが、国内では唯一のメーカーです。
売上構成比的には自社の製薬が50%、カプセルが20%、
使い捨て医療器具(注射器など)10%、
その他20%といった具合です。

初めて訪問した時の印象としては、
良い意味でも悪い意味でも、
さすがベトナムの製薬会社・・・といいますか、
たとえば、社屋などは
製薬会社のイメージとはかけはなれたものでした。
さすがに製薬工場は衛生管理に気を使っていますが、
日本の製薬会社をイメージしていくと随分印象が違います。
(当たり前といえば当たり前ですが)

ただ、小振りで余り知られていない割に
ポテンシャルは大きいように感じています。
株価も割安ですし、小型だけに成長力も大きい。
工場の増設を続けていて、
10月にカプセルの第2行程の増設が完了し、
09年はじめには製薬部門の工場の増設が完了する予定です。




 
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2008年12月11日(木)

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