"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第173回
不景気でも株価が上昇する銘柄

旧正月も明けて、
ベトナム企業の決算発表数字が続々と出てきています。

現在、第3四半期までの数字も含めて、
ホーチミン企業の方の数字を総覧にしてチェックしていますが、
総じて、輸出関連は商品価格の
下落+景気後退による需要減によって
08年下半期から急激に業績が悪化してきている上、
09年の見通しはもっと駄目ですね。
(前年比較で08年上半期の業績が良かっただけに)

たとえば、天然ゴムの会社なんかは長期では別ですけど、
09年はゴム価格が下がっている+需要減で、
業績はかなり厳しそうです。
輸出以外でも
商品価格下落の影響を受けるところは厳しいですよね。

あと、ベトナムは06年に上場した銘柄が多いのですが、
上場後2年間は免税、その後5年間は半分免除となるのですが、
08年で免税期間は終了して
09年から半税期間に入る銘柄が多いので、
そのアタリも考慮する必要があります。

一方で、内需関連の銘柄は実は業績堅調な銘柄が多く、
ジワジワ株価も騰がってきています。

たとえば、観光地の運営を
独占的に経営している会社がありますけど、
中国で言ったら黄山旅遊みたいな会社ですが、
ベトナムではまだまだ観光地や遊園地が少ないですから、
大勢の人が押し寄せます。

その数は、あまり世界の景気減速の影響とは関係なく、
ますます増えていきますので今後も見通しは良さそうですよね。

ちょっと前はそういう銘柄は
PERで20倍とか30倍とかしていて食指は動かなかったですけど、
現在ですとPER5倍前後だから、
良いかなぁとも思いますよね。

そういう意味では、今はなにもかもがたたき売られていますけど、
近くディフェンシブ銘柄は
上昇基調に転じてくるのではないかと思います。

 
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2009年2月3日(火)

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