"次はここだよ"新興国投資術-戸松信博

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第194回
200日移動平均線が上向きに転じる銘柄が続出しています!

力強く上昇しているベトナム株ですが、
いよいよ長期的な底入れは完了したとの見方が
濃厚となってきました。
(ただ、短期では200日線にせまってきていることから、
一旦反落するでしょう)

200日移動平均線の向きの転換は長期トレンドラインの転換ですが、
たとえば、サコムバンク(STB)やサイゴン証券(SSI)、
再保険世界最大手であるスイス・リー・グループが
25%の株式を保有するベトナム国家再保険(VNR)などの
200日移動平均線は既に上向きに転じています。
これは長期トレンドの転換を示唆するものと考えられます。

他方、個別銘柄でも勢いのあるニュースが相次いでいます。
まずはホアンアインザーライ(HAG)ですが、
300万株の自社株買いを発表しました。
同社のこれまでの出来高からすると
かなりのインパクトがあります。

また、クーロン製薬(DCL)は2009年の業績見通しを発表。
売上は前年比34%増の6500億ドン、
税引後利益は同41%増の650億ドンとなる見通しで、
配当は額面比25%を計画しています。

仮に計画通りにいったとすると09年予想PERは6.8倍となります。
製薬ですので業績はある程度安定しています。
同社はベトナムで唯一医薬品用カプセルを製造している
特色ある製薬会社ですが、
高い成長率を誇る銘柄が予想PER6.8倍で買えるのが
今のベトナム株です。

PXPベトナムファンド運用会社のケビン・スノーボール氏は
「VNインデックスは今後数ヶ月で300以下に再び下落し、
新しい底を形成する段階を経ることになると考えています」
「今年末のVNインデックスは400を超えて
425に達すると予想しています」
とコメントしています。

このコメント通りとなれば、まさにこれからが買い時となります。
つまり、2番底を確認したところで買いに出れば、
その後大きく上昇している可能性が期待できるわけです。

一方、キムエン証券のアナリストKen Tai Che Ming氏は
「海外投資家も2万ドンが為替レートの上限と考えて、
株式市場に戻って来ています。」
「私は2年以内に、
VNインデックスは700レベルを突破できると考えています。
多くの長期的な指数が改善されつつあるからです」
とコメントしています。

もしもこの予想どおりになるとすれば、
3〜5年でかなりのパフォーマンスが期待できることになります。
そして、前述のクーロン製薬の業績予想やPERを見る限り、
これらの予想が実現する可能性は
十分あるとみてよいのではないでしょうか。

ベトナム株はこれからが大きなチャンスだと思います。


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2009年4月16日(木)

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