自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第601回
日本のワインを温かく見守るべし

第581回のコラムで、
日本のワインについてかなりきつい言い回し、
世間的には友里の独断と偏見に受け取られてしまうかもしれない
考えを述べましたので、
読者の方や関係者からどのくらい反響というか、
クレームがくるかと実は冷や冷やでした。
「まったくその通り」、
といった予想外のメールもいただきましたが、
日本ワインに関係する方と
日本ワインをよく飲まれる方のお二人からは、
ご指摘やご意見をいただきました。

私は日本の高額ワイン(主に大手メーカー)と
最近雑誌などで煽られて調子に乗っている
日本ワイン生産者を対象にしたつもりでしたが、
読者の方のご指摘は、
確かに気候的にも難しく、
ワインに適している国より割高になるだろうが、
競争力を出すためというか
購入しやすいように3〜5千円に抑えたものが
日本ワインの主体である。
そんなに高くCPが悪いわけではないし、
夢をもってやっていてどこが悪いか。
また、確かに本国の品種は難しいだろうが、
日本には「甲州」という風土にもあったワインがある。
日本ワインを温かく見守るべし。
といった骨子でありました。

「甲州」という白ワインは、
資格試験のテイスティングにでる可能性があるということで、
受験期間にかなり飲みましたが、
それ以降はご無沙汰しておりました。
私の持論、鮨屋でワインを飲むな、日本酒を頼め、を検証するため、
鮨屋で「甲州」をここ最近何回か飲みましたが、
おもったより鮨の邪魔にはならないですが、
日本酒を上回る鮨との相性を示すものかどうか。
雑誌でも「甲州」売り出しのためか、
かなり力を入れた特集物がでています。
品質がかなり上がったということなので、
もっと凄い「甲州」があるかもしれないので
今後も検証していく所存であります。

また、山梨や長野などへ行った際、地元で売っている、
飲むワインには
あまり感心するものに当たったことがなかったのですが、
デイリーにはちと高いでしょうが、
3〜5千円の範囲で優良なワインがあるというご指摘、
「甲州」以外でも先入観を持たずに
これからは赤ワインを含めて
気長に探して飲む機会を作っていきたいと考えます。
同じ価格で本場を上回るCPを示す日本ワインがあるのかどうか、
あせらず検証してみたいと思います。


←前回記事へ

2005年4月2日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ