自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第950回
昔の名前で流行っているだけ、燕楽 2

昼間に押し寄せ何回転もする客が食べている
ランチのトンカツが美味しいものなのか。
ラードを使い、低温で長時間かけて揚げる1700円のトンカツが
昔高い評価を得たようですが、
多くの客がおいしいと勘違いして食べているランチのトンカツは
まったく別物なのです。
油は真っ黒で、何しろ客がひっきりなしに来て常時満席ですから、
ゆっくり低温で揚げる訳にはいきません。
高温で手早く火を通し、
余熱など悠長なこと言っている暇なく出てきますから、
他のトンカツ屋のランチとの差を見出すことは難しいでしょう。

しかもウリであるこの1700円のプレミアムトンカツも
たいしたものではありません。
今は質の高い豚を扱う店が増えてきました。
油やパン粉にも拘ってきています。
ラードを使うのは確かに客にインパクトを与えますが、
私は獣臭さを感じてしまうのです。
しかも三元豚だとのことですが、肉質の良さも感じず、
揚げ方もいい加減なのか、
パサパサでジューシーさ、脂の旨みを感じません。
揚げ手が世代交代したことによる腕の差の問題ではないでしょう。
スッポン養殖にも言えることですが、
ドライな若い世代にかわると、
経営効率(はっきり言えば利益拡大)を上げるため
質の低下はやむなし、といったことがよく見かけられます。
「ぽん太」、「平兵衛」にも言えることでしょうが、
この「燕楽」にも当てはまるのではないか。

目の前のスタッフが
生の豚肉を衣付けした粉まみれの手を洗いもせず、
キャベツを千切りし、
客に出す器をもってご飯やポテトサラダを盛る光景に
私は驚きました。
オープンカウンターで平然と客にその様を見せる
経営者の衛生観念と神経を私は疑ってしいまうのです。

<結論>
昔の名前で流行り続ける過大評価店。
ウリのロースカツも美味しくありません。
より質の高い豚肉を使い、拘りのあるトンカツ屋が出てきています。
浸み込まされた先入観にとらわれることなく、
他店にもどんどんチャレンジしてください。


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2006年4月12日(水)

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