自腹ゆえに本音、愛するがゆえに辛口。
友里征耶さんの美味求真

第967回
観光客用レストランは千葉にもあった

一時はかなりマスコミに露出していました。
マスヒロさんも絶賛し、確かこの店の料理を食べに
わざわざ神奈川から通う客もいると紹介していた、
千葉は佐倉の「リストランテ カステッロ」。
私も一度は行きたいと思っていたのですが、
信頼できる仲間が訪問して、
「行くのは無駄だからやめたほうがよい」
という忠告に最近まで突撃を控えておりました。

偶然家人と佐倉に居住する知人を訪ねることになり、
時間つぶしもかねて当日のランチの予約電話をかけると
意外にも予約可とのこと。
「なんだ、もう飽きられて空いている店か」
と思って訪問したのですが、友里の判断は甘かった。
まずは、店構えにビックリ。
高台にあるのですが、その規模が半端ではありません。
建屋もかなりの大箱なのですが、
隣接する駐車場のキャパも半端でありません。
何十台も停められそうですが、しかし満車。
店のスタッフに聞きましたら、道向の第二駐車場を教えられました。
繁盛して業務拡大したのでしょう。
しかし駐車されている車のナンバーに神奈川県下はなく、
東京もあまり見られません。千葉、習志野ナンバーが主体でした。

100名近くのキャパがあるのではないかと思うこの店は、
ホールが3つにわかれ、個室も完備。
乳母車のままの入店も可、
ジョギング途中なのかジャージ姿のカップルが食べているなど、
規制緩和の象徴のような店でありました。
ほとんどが家族連れなどの団体客、
玄関先で記念写真がお約束でありました。
結構多いスタッフですが、
対応はファミレス並みの接客でストレスがたまりました。

肝心の料理のことを書くスペースがなくなりました。
一応パスタもありイタリアンのようですが、
入り口にキャッシャーがあって、
客のほとんどがそこでチェックして帰る店。
つまりファミレスに少々毛を増やした程度の店でありました。
シェフお任せを食べましたが、
巷で言われていた自家菜園の野菜も少なく、まったくの期待はずれ。
東京の中心へこのまま持ってきたら、
間違いなく客は激減するでしょう。
佐倉にあってこその、創作イタリアン繁盛店であります。


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2006年4月29日(土)

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