医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第22回
ぼんやり脳をはっきり脳にしよう。

患者さんを診察する時は、全身を診察するので、
本人が訴える所だけでなく脳の状態もみます。
脳波もオーリングテストで調べられるので、
脳の前頭葉とか側頭葉とかで、
θ(シータ)波やベータ波、アルファ波
の反応の具合を見ています。

脳全体でシータ波やアルファ波が強く反応し、
ベータ波があまり反応しない人に、
頭がぼんやりしていますねというと、その通りですと言います。
ベータ波だけの人は脳がはっきりしているのです。
そこでシータ波やアルファ波の反応をなくし、
ベータ波の反応を強くするような手足の刺激部位があるので、
そこを刺激すると瞬時にシータ波、アルファ波が消えて、
ベータ波だけになります。

その時患者さんに頭がはっきりしてきましたね、
と訪ねると、なんだかすっきりしてきましたと言います。
その刺激する部位は患者さんにより少しずつ違いますが、
足の薬指の小指側と足の人さし指の中指側を刺激すると
このようにシータ波が瞬時にベータ波に変化します。
人により、足の親指の外側、手の小指の薬指側の人もいます。

側頭葉は記憶力と関係しますので、
ここがシータ波の反応があると、記憶に問題が生じますので、
まずは上に述べた所をよく刺激して、
脳をはっきりさせてから、仕事にとりくみましょう。
漢方薬ではシータ波を消し、ベータ波を反応させるのに
様々な、その人にあった薬がありますが、
子どもも大人も割合に使えるのは、人参養栄湯です。
勿論効かない人もいます。


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