医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第28回
人は急に性格が変化することがある

ダニエル・エイメン著 
「わかっているのにできない脳」 花風社
この本は注意欠陥障害(ADD)について詳しく書いてあり、
その対処法も書かれています。
私は患者さんの病気を治療することはもちろん、
その才能についても色々調べることがあります。
そして才能があるのに
どうしてこういう才能に見合わない仕事をしているのか
疑問に思うことが度々ありました。
この本を読んでなるほど、集中力が足りないから
才能を発揮できないのだという事がよくわかりました。

それとこの本には注意欠陥障害の脳の写真がかなり載っています。
写真を見ながら、なんで、過剰に働いている所と
そうでない所があるのか、その秘密を見つけたいと思いました。
脳の機能障害と言ってしまえばそれまでですが、
原因があって結果があるはず。
ひょっとするとありきたりのウイルスの感染があるのでないかと
思ったので、過剰に働いている場所を
オーリングテストしてみました。

予想通り、かなりの写真で
インフルエンザウイルスのA,B,Cなどが反応します。
要するにインフルエンザになり、
咽や気管、肺などの症状は治ってしまったのに、
脳に感染していたウイルスはそのまま潜伏感染の状態になって
持続していたのです。
ちょっとした性格の変化は本人にも気づかれず、
まわりも気づかずに年月を経過することになる。
感染したのがお母さんのお腹の中の時は
生まれつきこういう性格だということになったりする。
なんで長々とこういう話しを書いたかというと、
昔、娘が中学生の時、アメリカのある家庭に
ホームステイしたことがありました。
帰ってきた時、家族全員が気づいたことは、
娘の性格がきつい性格に変わっていたのです。
なんども何かあったのかと聞いたものです。
娘は何もなかった、楽しかったというだけです。
ずっと疑問に思っていたので、この本を読んで、
ひょっとしてアメリカで脳に
インフルエンザウイルスの感染があった可能性があると思い、
昔の写真を引っ張り出してきて、
旅行に行く前と旅行の後の写真を
オーリングテストして調べてみました。
旅行後の写真で、インフルエンザウイルスの反応が
右の脳にあるのです。これだ!と思いました。
インフルエンザウイルスの型により
効果のある漢方薬は違いますので、
娘の場合は桂枝人参湯、茵陳五苓散、当帰四逆加呉茱萸生姜湯
の三つでした。

かなりの人でADDや他の精神的な疾患で悩んでいると思いますが、
その中には、インフルエンザウイルスの感染が原因だったなんて、
思いもしないでしょう。


←前回記事へ 2004年4月7日(水) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ