医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第31回
帯状疱疹の後の痛みが治らないのですが・・

70歳の人ですが、左の胸部に昨年の8月に帯状疱疹がでました。
出ている時も痛かったのですが、
皮膚の疱疹が治っても痛みだけは残りました。
今も皮膚科で加療中だそうです。
昔、私も麻酔科でペインクリニックを行っていた時は、
帯状疱疹の後の神経痛は治りにくいし、治らない人もいました。
今でも痛みが取れないで悩んでいる人が多いと思います。

現在、私が見るところでは、
帯状疱疹の時の痛みは単純ヘルペスウィルスや
その他の細菌などが合併して感染していれば
非常に激痛があります。
帯状疱疹ウィルスだけだと痛みがそれほど強くありませんし、
むしろ痒みをともなうこともあります。
帯状疱疹のウィルスが治った後も
単純ヘルペスウィルスの感染が残っているので、
痛みが残るのです。

治療は単純ヘルペスに効果のある漢方薬を投与するのです。
殆どの人は帯状疱疹が出た部位に強く電磁波を浴びています。
電磁波を浴び続けた為に抵抗力が落ちて
帯状疱疹が出たと言ってもいいかもしれません。
この人も左側に強く電磁波を浴びていました。
冬は電気敷布を使うそうです。
それに部屋はアンテナになるもの、電化製品があったのです。
これを書いている時は冬でしたので、電気敷布をしいていました。
電気敷布を止めて、寝ている部屋を片付けるように話しました。
きちんと行うと今日から違うと話しておきました。
皮膚の単純ヘルペスに効果のある当帰四逆加呉茱萸生姜湯と
胸腺での単純ヘルペスに効果のある麻黄細辛附子湯を投与し、
胃腸を丈夫にするのに黄今湯をそれぞれ三日分投与しました。

三日後に来て、痛みは大分楽になりました。
でも背中側の電磁波は少なくなったとはいえ、
まだ相当浴びていました。
もう一度片付けるようにお願いしました。
処方は同じものを一週間。
一週間後に来て、痛みも軽くなり、
眠れるようになったというのです。
電磁波の影響もなくなり、単純ヘルペスの反応もなくなり、
少し帯状疱疹ウィルスの反応があったので、
引き続き当帰四逆加呉茱萸生姜湯を投与し、
それから脾臓のフィルター機能が低下していたので、
茵陳五苓散を投与し、
胃腸には今度は桂枝人参湯で効果がありました。

敷き毛布を外したら電磁波の影響がなくなったのでした。
帯状疱疹後の神経痛の人は寝室で電磁波を強く浴びているので、
治らないのです! 悩んでいる人、今日は片付けてみよう。


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