医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第35回
上手く行かないとすぐ鬱状態になるのですが

40歳の人ですが、
自分にとってうまくいかないことがあると
すぐ憂うつな気分になってしまうというのです。
オーリングテストして脳を調べると、
ドーパミンが少なくなっているのです。
これを増やすのに苓姜朮甘湯を投与しました。
一週間後に来院して、うつ状態の反応も少なくなり、
気分も上向いてきたのです。
ドーパミン量も正常近くなってきました。
今度は、オーリングテストしてみると
苓姜朮甘湯より八味丸の方が効果的のようです。
それで八味丸にしました。

一週間後に来院し、大分よくなったというのですが。
第26回で紹介したエイメンさんの本を読んで、
脳にインフルエンザウィルスなどの感染が考えられたので、
この人もオーリングテストで脳を調べてみました。
やはり、インフルエンザウィルスのA.B,C,
ヘルペスウィルスの6,7型、
その他の細菌やウィルスの反応がありました。
効果的な漢方薬を調べると、麻黄細辛附子湯でした。
脳にも感染していると、脾臓にも感染していることが多く、
脾臓を治療しないと、
脾臓のフィルター機能が正常に働いてくれず、
治療が長引くことがあります。
そこで、脾臓を調べると同じように感染していました。
そこで、それらのウィルスや細菌に効果的な漢方薬は
桂枝人参湯でした。
麻黄細辛附子湯と桂枝人参湯の両方を投与しました。

三日後に来て、気分の落ち込みはほとんどなく、
冷静に判断できるというのです。
脳をオーリングテストして調べると、うつ状態の反応もなく、
インフルエンザウィルスやその他のウィルス、
細菌の反応もなくなっていました。
この状態を維持できれば、いいわけです。
いったん脳に入り込んだウィルスは
そのままにしておくとずっと気分の変調を来して、
これが自分の性格かと思ったりすることが多いと思います。
量が比較的多いともっとうつ状態、うつ病もひどいと思います。
風邪は万病のもと、と言いますけど、なるほどと思いました。


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