医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第57回
風邪の後咳が止まらないのです

41歳の人ですが、
一ヶ月前に風邪を引き、その後咳が止まらないのです。
オーリングテストして調べると、
全身に強く電磁波を浴びていましたので、
寝室は片付けるように言いました。
咳の細菌の反応があり、動悸などがあったので、
炙甘草湯を、胃腸には桂枝人参湯、
頭痛には、当帰四逆加呉茱萸生姜湯を二日投与しました。

二日後に来院して、咳は大分軽くなったのです。
寝室はほとんど片付けたようで、
電磁波の影響はなくなっていました。
今度は肩の痛みもありましたので、
桂枝人参湯を桂枝茯苓丸に変えて、
その他の処方は同じく三日間投与しました。

二日後に来院してまた咳がひどくなりだしたというのです。
なるほど気管や気管支に咳の細菌がまた反応しだしています。
それで処方を変えて、咳の細菌には麥門冬湯を投与し、
その他の細菌には麻黄杏仁よく苡甘草湯を投与しました。

二日後来院し、まだ咳が止まらないのです。
ここで、そうか!と気づいたのですが、
普段使用している洗剤やシャンプー、リンスなどが
咳の細菌に汚染されていると咳が治らないことがあるのです。
その為風邪の時にそれらを使用していると
咳が止まらずずっと続く人がいるのです。
風邪を引いていない時はなんともないのですが、
風邪を引いている時はその影響が出る人がいるのです。

この人も調べてみると、洗剤が咳の細菌に汚染されていました。
それで、その洗剤は止めて、
別の咳の細菌に汚染されていない洗剤を使用してもらいました。
前の洗剤で洗ったものは、もう一度洗い直してもらいました。
今度は咳の細菌には越婢加半夏湯を投与しました。

三日後に来て、咳は止まりました。
着ている衣服から咳の細菌の反応はありません。
同じ処方を三日投与。咳は全く出なくなり良くなりました。
シャンプー、リンス、整髪料、洗剤、防虫剤などでも
咳の細菌に汚染されているものがあります。
咳が治らない時、
こういうものに注目して変えてみる事も必要です。
新しい下着に換えると咳がでる人がいて、
それは防虫剤が原因だった人がいました。
整髪料のロットナンバーにより
咳がでたり出なかったりする人がいました。


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