医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第238回
イライラする、気が沈む、うつ状態になる

その他に、頭重、首筋が凝る、胃がもたれる。
下痢しやすい。
よく頭や上半身に汗をかきやすい
とかの症状がある人がいました。

脳を調べると、右の脳にうつ状態を引き起こす異常があるのです。
左は正常ですから、うつ病とは言えない状態です。
でも、こういう人は多いはずです。
その異常とは、前にも書きましたが、
右の扁桃体の下3分の2に異常、
右帯状回の異常、
右の後頭葉底部(視床の前腹側核と密接に関連している部位)
の異常、
右の後頭葉(視床の後内腹側核と密接に関連している部位)
の異常があります。
この異常の部位にはウィルスの感染があります。
それとイライラするので、
手綱核の異常と心配性もあるので、
視床下核の異常もあります。
それと尾状核にも異常があります。
右のうつグループには黄今湯が効きます。
尾状核には柴胡桂枝乾姜湯が効きます。
手綱核、視床核には温経湯が効きます。

2週間後に来院し、大分症状は良くなってきたといいます。
脳を調べてみると、右のうつグループの異常もよくなり、
その他の異常も良くなっていました。
それでそのまま同じ薬を投与しました。
2週間後に来て、ふらつきがあるというのです。
調べてみると、三半規管には異常がなく、
小脳の平衡感覚をつかさどる所、
(小脳の腹側面にある)に異常がありました。
そこを治療するために温経湯に変えて八味丸を投与しました。

2週間後に来て、ふらつきは良くなったが
また、うつ状態になってきたというのです。
調べると、右のうつグループの反応があるのです。
食べ物、その他のことでウィルスが入り込んだのです。
それと季節により漢方薬を変えないといけないことがあります。
意外に多いのは、脳に薬が行ってないことです。
着るもの、洗濯表示、タグにより薬が脳に行かないのです。
薬を脳に行かせるためには、
手の中指の第一関節より先を
強めに200回ほどマッサージすることでよくなります。
マッサージする時は、
舌先を上の前歯の裏側の付け根に軽く当てながら
行うことがポイントです。

今度は、うつグループに炙甘草湯、
尾状核などに麻黄細辛附子湯が効きます。
これを投与しました。
その後、また、イライラするようになったと来院しました。
調べると手綱核に異常が出ていました。
今度は半夏厚朴湯です。
それとうつグループには黄今湯、
尾状核の異常には四逆散です。

2週間後に来院し、症状がよくなっていました。
全身を調べると、心臓に動脈硬化の反応があり、
心筋梗塞の予防のために八味丸を投与し、
それと四逆散、黄今湯にしました。

2週間後に来院し、
四逆散より柴胡桂枝乾姜湯の方があうようだというので、
Oリングテストするとその通りなので、
八味丸、柴胡桂枝乾姜湯、黄今湯にしました。

3週間後に来院し、症状は全くないと言います。
調べてみると、うつグループ、尾状核、
手綱核、視床下核の異常はみられません。
これを継続していくと
次第に薬から離れるほどよくなっていくはずです。


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