医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第599回
誤解

ある時、友達と話していて、え!と思うことがありました。
その人が言うには、私の所に来ると、
次々と漢方薬が変化していくので、
これが普通の漢方薬を出してくれる
クリニックや薬局と違うようで、
あれこれと毎回違うのは、
手当たり次第にだしていると思っている人もいるというのです。

普通は長期に同じ薬を投与されるのが
当たり前になっているというのです。
漢方薬は体質を変えるのだという考えのもとに
同じ薬を長期に投与するというのは、ある意味誤解です。
きちんと細菌やウイルスを治療し、
あるいは免役システムを治療しているのですから、
ある所まで治療すると、その目的とする所は治ってしまって、
その次に違う漢方薬に変えないといけない時の方が多いのです。

たまたま、その人の免役システムを治療する漢方薬であれば、
それをずっと飲み続けるということになりますが、
その場合はその人の生活スタイルが悪いのです。
免役システムにダメージを与える生活をしているので、
それを持続的に治療しておかないといけないので、
同じ薬ということになるのです。
ですから、ライフスタイルの間違いを
治すようにすることに重点をおくので、
私の所に来ると、くどくどと余計なことを言われ、それが嫌だ!
という人もいるのです。

どうして他では同じ薬を何年にもわたってだしたりしているのに、
ここでは短期間に漢方薬を変えていくのか、
ここの説明をしないと誤解されてしまっているよ
と話してくれたのです。

脳を治療する場合でも、
生まれた時の脳挫傷や低酸素症とか、脳出血とかでも、
たった一つの薬を飲んで、ハイおしまいということは、
非常に少ないのです。
最初の投薬でかなり改善しても、
あともう一歩という時に薬を変えないと詰めができないのです。
ここらあたりの微妙な所は
Oーリングテストを知らないとできないと思います。
また、細菌やウイルスの感染にしても殆ど全ては、
単一の細菌やウイルスの感染ではなく、
必ず複合感染を起こしていますので、
たった一つの漢方薬で全部とり切れるということはなく、
最後に残る細菌やウイルスもあるのです。
それを薬を変えないで同じ薬を投与し続けるというのは、
あと一歩治り切らないということになるのです。


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2007年12月3日(月)

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