医師・豊岡憲治さんの嘘のようなホントウの話

第668回
やはり、予防が・・・

60歳を過ぎると、真剣に考えないといけないことがあります。
自力で歩行し、
自分のことは自分でできるようにしておくということが
いかに大切か。
そう思っていてもそうならないのが世の常ですが。

自分の住んでいる所でも、
それがマンションであれ、一戸建てであれ、
毎年点検して不具合を治しておくという管理が大切な事は
誰でもわかっています。
外壁や土台などがダメになると、おしまいとなってしまい、
誰もよりつきません。
しかし、水道管や下水管がつまると、これが困り者です。
人間でも血管が詰まり出すと、
脳梗塞や心筋梗塞、足の壊疽などと様々な障害を起こし、
自力では動けなくなる可能性が大きくなるのです。
その血管のメンテナンスというのが一番大切だと思うのです。
どれが一番かはそう一概に言えませんが・・・。

ある人を偶然に観察する機会にめぐまれて、
もう歳だから回復はできないと思っていたのです。
ところが、色々なリハビリなどの効果があることは
確かなのですが、
それだけで説明できないような回復をみていたら、
なんで、そうなるのかな
という知りたがり屋の芽が吹き出してきました。
そして、徹底して調べてみると、なるほど、
脊髄神経や大脳などのアセチルコリンを増加させる漢方薬が
効果を発揮していたことが分かったのです。
血管というのは、直接それに作用して
掃除するような漢方薬があり、それを服用するのも大切です。
ところが、直接作用しなくても、
脊髄神経などの神経系統に作用して、神経の働きを高め、
神経が支配している内蔵や血管系統の働きを高め、
血管などは自力で掃除する働きを備えていますので、
それを活用するようにしむけるのです。
そうすることで、
今まで考えられないような結果を来す可能性があることが
分かったのです。

昔、ある人達を調べていて、
様々な細菌やウイルスに潜伏感染しているのに、
それが全く顕在化しないというのを見て、
どこの働きがいいとそうなのかと言うのを調べた事がありました。
その時も脊髄神経の働きがいいと
細菌やウイルスの潜伏感染があっても
それが顕在化しないということが分かっていたのですが、
その頃はまだ大脳の免疫システムなどはよく知らなかったので、
そういう事もあるのかな?
というだけで終わってしまっていました。
脊髄神経や大脳の免疫システムに作用する漢方薬があって、
それがその人にとってどういう薬なのか?
というのを知ることが非常に大切なのだと。
それが予防につながる漢方薬になりうるのです。


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2008年5月9日(金)

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