月田清博さんが日中に築く美の掛け橋

第8回
アシスタントが泣きました!

中国の通常の美容室ではトレーニングがありません。
昔の日本もそうでしたが、「見て覚えろ」式です。
なので、アシスタントは、スタイリストの後ろについて離れません。
見るという行為は技術を習得する上で絶対に必要なのですが、
覚えるまでに時間が非常にかかります。
又、器用不器用がかなり影響しますので、
100人入れても一人前になるのは一握りです。

日本でも美容師は離職率の非常に高い業種ですが、
中国は比較になりません。
面接時でも、アシスタントよりフロントの方が給料がいいと知ると
「フロントをやります」と平気で言う人もいます。
本気でファッションやヘアーが好きで
美容師になろうとしている人は少ないのです。
生きるため、生活のために美容室に勤めようとしています。
その中でも、います、美容が好きな人が・・
当社は上海店のオープンから、
テスト制を取り入れ、トレーニング日を設けています。
最初は、厳しくトレーニングさせたらやめるかな?
と考えていましたが、
出来ない子は泣きながらトレーニングをしています。
出来ないのが悔しいと言って・・
オープン前に聞いていた中国と違う中国がそこにありました。
やはり、日本と同じで美容馬鹿はいるもんだと・・・



カットのトレーニング風景です。
日本の美容室はかなりの割合で、
このようなトレーニングを行っています。
日本人の気性もあり、
技術のレベルの高さは世界でも誇れるレベルだと思います。
左右対称にカットするだけでも、かなり難しいですし、
絶壁や、頭の変形をカバーすることは
もっとテクニックが要ります。
又、毎シーズンのように変わっていくヘアースタイルに対応した
カットのテクニックを覚えていくことも、重要です。
この業界の人たちがみんな言います。
「好きじゃないと出来ないよね!」と・・


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2006年2月23日(木)

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