月田清博さんが日中に築く美の掛け橋

第45回
家賃!家賃!

今、私は、日本のお店の出店を計画しています。
新しく出来るショッピングセンター(SC)の中です。
まだ、経済条件が折り合いませんので、
出店できるかどうかは、分かりません。

今日もSCの担当者と交渉をしてきました。
交渉をしながら(失礼なのですが・・)
「この金額、上海と同じぐらいだ!」と
心の中でつぶやいていました。
上海のお店はデパートの中にあるのですが、
結構な金額の家賃です。

このデパートだけではなく、
中心地にあるデパートや、SCの家賃は
日本価格どころか、
日本よりも高い所があります。
日々、食べる食事など生活費は、
贅沢をしなければ、驚くほど安いのですが、
住居を含め、テナントなどの家賃は、日本価格です。
他の経費が安いので
なんとかやっていけるのですが・・
しかも契約条件が、日本に比べると
非常に厳しいのです。
小さな条文でも、ひっくり返すのは大変ですし、
弁護士に頼らざるを得ない場合もあります。
条文には、お金の事は当然ですが
「従業員を雇用する際は、
○○○○(デパート)の最終面接が必要」
という文面もありました。
面接されたことはありませんが・・・

今回の様に、日本で経済条件の交渉をしていると、
どうしても上海店の交渉の時を思い出します。
日本では、担当者が「大丈夫!」と
口頭で言ったことは、過去の経験上、
翌日にひっくり返されたことはありません。
それが賃料など、お金の話では特にです。
しかし、残念ながら中国では、
担当者の「大丈夫!」はまったく
当てにはなりません。
翌日には「ごめんね!」で終わることもありますし、
まるでその話がなかったかのように、
「別の条件」が飛び出してくる事もあります。
「誰が決定権」を持っているのかが、
非常に重要ですし、担当者レベルの話は、
世間話ぐらいに思った方がいいのかもしれません。
(言い過ぎですか?・・やばいですか?)

痛い目に合いながらも、
倍々ゲームで拡大していくマーケットと
教育にきちんと反応し、
「伸びしろ」のある従業員に魅力を感じ、
どうしても、次の出店を考えてしまいます。

とうとう「偽札」を発見してしまいました。
しかも自分の財布から・・・
上と下どちらが「偽札」だと思いますか?
私は、上の50元を使おうとして、
恥ずかしい思いをしました。


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2006年5月27日(土)

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