中国民俗研究家・上田尾一憲が語る、中国民俗の魅力

第11回
ブタの世話が仕事になります。

中国の婚姻法で婚姻年齢は男性22歳
女性20歳となっています。
日本では未成年が結婚するときには
親の同意がないといけませんが
中国では親が同意しようと
未成年は結婚できないことに
なっています。
しかし、少数民族については婚姻法50条により
例外も認められています。

そこで少数民族の結婚に関する色々な
習慣をこれからご紹介しようと思います。

ある一部の苗族の中では、
今でも親同士が決める
ちょっと面白い許婚の習慣が残っているようです。
その習慣とは、
一般的に女性が男性よりも
年上であり、
相手の女性がまだ小さな子供の時に
男性側の両親が
その許婚にしたい女の子の家に
綺麗な服を送り、
それを女の子側の両親が
受取れば、それで成立となり、
その後、両家の間では
親戚同様の付き合いが始まります。
そして月日は流れ女の子も立派な女性となり
もう結婚してもいいだろうと思えば、
許婚を決めた両親ではなく
婿さんになる男性自身が、
その女性に一定の金銭や
銀製の首飾りを贈り、その贈り物が
「そろそろ結婚しようか」というプロポーズとなります。
女性側もそれに同意するのであれば
男性側に牛か豚を1頭贈り「OKです」という
返事とします。
それから縁起の良い日を選び結婚式を挙げ
2人は夫婦の仲となるのです。
その後、女性はプロポーズの返事の時に
贈った牛か豚を自分の子供のように世話をする事が
嫁ぎ先での大事な仕事の一つとなります。


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