中国民俗研究家・上田尾一憲が語る、中国民俗の魅力

第13回
あなたは〜♪お金持ってますか〜♪ルルル〜♪

私は昔からピアノの演奏には自信があり
作詞作曲も自分で出来てしまう。
だから、
プロポーズをする時にはピアノを弾きながら、
自分で作詞作曲をした
歌でプロポーズ・・・
って具合だったらいいんですけど、
ピアノも弾けないし
歌も全然上手じゃないし、
作曲なんてとてもじゃないけど出来ません。
自分が作詞作曲した歌でプロポーズなんて
素晴らしいですよね。

ところが!
そんな素晴らしいプロポーズをする習慣が残っている地域が
中国にはあるんです。
ある苗族の住む地域で
毎年1回旧暦6月6日の時に採山花と呼ばれる祝日がありまして
その日には村中の若い男女が集まり、
告白大会みたいな感じのお祭りが行なわれるのです。

そのお祭りに参加する女の子達は最初みな恥ずかしくて
なかなかその会場に入ろうとしません。
そんな時、男の子達は
女の子達を会場に引き入れるために、
油のついた縄を持ってきて、
その汚れた縄で女の子を縛って会場に引き入れるのです。
油のついた縄で無理やり引き入れられたものですから
女の子の服も汚れてしまい、
もう恥ずかしいことはないでしょ?
ということでこの方法が使われているのです。
そして男女で幾つかのグループを作り、
お話をして、その中で気に入った子がいれば
その子に紙で作った傘を差してあげ、
告白が始まるのです。
そして、その告白は普通の告白とは違い
歌で告白をするのです。
でも、いきなり「付き合ってくれ〜♪」
というのも大胆すぎますから、
最初は
「あなたは〜♪何処に住んでるの〜♪ラララ〜♪」
みたいな感じから始まり、
「あなたのお家には〜♪お金ありますか〜♪ルルル〜♪」
みたいな事まで聞き出し、
最終的には
「あなたと〜♪結婚を前提に〜♪お付き合いがしたい〜♪
ピロピロ〜♪」
みたいな事を唄ってプロポーズしてしまうのです。
(続きは次回)


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