横山典生  新米のベトナムビジネス物語

ベトナムの証券会社で
唯一最初の日本人社長です

第49回
ホーチミンの取引所

11月13日に久しぶりにホーチミン証券取引所を訪れました。
日本の証券会社の役員の方から依頼されて、
日本の異業種交流会の視察団の方々に
取引所をご説明するためでしたが、
私は正直、なにも分かっていませんでした。

少し早く行って取引所の方に建物の歴史や
1階の写真や絵画などについてお話しを伺いました。

ご覧になった方はお分かりかもしれませんが、
建物はなかなか重厚で歴史的な趣があります。
建物自体元々はフランス領であった時代に建てられたもので、
当時は商業省のような役割を持っていたと聞きました。
その当時の模様の写真が、正面を入って左側の壁に
モノクロ写真でかけられております。
写真の中ではその当時も今と変わらず
メコン川が悠々と流れておりました。

また正面を入った右側には、
壁一面に大きな絵画が飾られております。
これも当時からのもので
有名な画家の手によるものとのことでした。
一部剥げ落ちた部分を修復していると説明を受けましたが、
修復技術が悪いのか、すぐにその箇所がわかります。
ちょっと蜘蛛の巣もかかっていたり
メンテナンスはイマイチでしょうか。

この建物はその後、アメリカ支配の中で
議会などに使用されていたとのことです。
1975年ベトナム戦争終結後、
政府系機関によって使用されていたものを、
1997年頃から、証券取引所としての開設準備を行い、
2000年よりホーチミン証券取引所(当時は取引センター)として
スタートしました。
先日ご説明した皆様、
その日に仕入れた知識でご説明をしました、ごめんなさい。

現在のホーチミン証券取引所は3階建てですが、
最上階はシステム関連の部門が占めており、
取引所の心臓部を守っています。
2階が一般業務、1階が市場と審査部門、社長室もありますね。

1階の市場には各証券会社がブースを置いており、
サクラ証券のブースもあります。
以前は、証券会社からの注文を一旦ここで受けて、
再度取引所のシステムに入力する作業をしていました。
今では、取引所のシステム化により、
注文を証券会社から直接データ転送できますので
便利になりましたが、
システムダウンなどの緊急時要員として、
各ブースには人員が派遣されています。

ちなみに、サクラ証券はホーチミン証券取引所の会員番号101です。
101の番号の服をきたスタッフを見かけたらそれが、
サクラ証券の社員です。
なお、ホーチミン証券取引所に現在の会員数を聞きましたら、
98社とのことで、3社抜けているのは何故でしょうか?
この間、聞きそびれましたので後日確認しておくことと致します。


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2009年11月24日(火)

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