横山典生  新米のベトナムビジネス物語

ベトナムの証券会社で
唯一最初の日本人社長です

第50回
ハノイ証券取引所について

前回、ホーチミン証券取引所の建物を語っておいて、
ハノイ証券取引所の建物を語らないと
ちょっと片手落ちで取引所関係者?から怒られそうなので・・・。

ハノイ証券取引所の建物は、
お客様を見学などにお連れしたくないほど
ボロボロの状態でしたが、この春から取引所機能は
その建物から、国有のBIDV銀行の
ハータン支店のビル上階に移設されました。
ボロボロの建物をお見せするのも気が引けましたが、
個人的には移設した先の無味乾燥な状態も
あまりお見せするほどの代物ではない気がします。

というのも、取引所の中は各証券会社のブースと
機械化された空間があるだけで、
まるでマンションの一室のような状態で
中は入り口からしか見ることができません。
お客様からハノイ証券取引所の見学を申し込まれますと、
この点ちょっと抵抗があります。

以前の建物は取り壊し済みで、現在建て直し中です。
3年後の完成予定との事ですので、
3年後の新取引所になってからのご訪問は
心から歓迎させていただきます。

えっ、建物の歴史ですか?
実は、取り壊したハノイ証券取引所の建物も
フランス時代の建物でしたが、
その詳細や歴史は今一ハッキリしません。
取引所の総務部長も初めて聞かれたとのことで、
あちらこちらに確認してくれましたが、
回答は不明確でちょっと不安そうです。
2005年から取引所(当時は証券取引センター)として
使用されるまでは、
政府機関か国有企業が入っていたということですが、
もうちょっと時間をかけて情報収集してみたいと思います。

11月23日、VNINDEXは537.29(−3.34%)に終わりました。
市場が急に落ちた理由は証券預託センター(VSD)が
非定期的検査でT+4の清算規定を違反(特に空売)していた
証券会社19社を発見したからのようです。
この違反により大手証券会社も含んだ19社は
どう処理されるかまだ発表されていないので、
数日間市場は悪影響を受ける可能性があります。

顧客ニーズに沿うあまり、
様々なことを考えて証券会社は対応していますが、
その他のお客様の証券などを勝手に使用しているかも知れず、
まったく嫌な話ですね。
逆に検査も公平になってきており、
市場の不透明性をなくす浄化作用が働きだしたと
いってもいいかもしれません。
もちろんサクラ証券はそんなことしていませんので
どうぞご安心を。

今回で50回でした。
どこまで続けられるか分かりませんが、
もうちょっとがんばってみます。


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2009年11月26日(木)

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