横山典生  新米のベトナムビジネス物語

ベトナムの証券会社で
唯一最初の日本人社長です

第94回
ベトナムに雨が降らない

ベトナムは異常気象のせいか、
100年以来の水不足とのことです。
農作物に大きな影響がでてくるのではと、もっぱらの評判です。

そういえば、サクラ証券の設立を目指した頃の2008年には、
ハノイ市内が水浸しといったこともあったのですが、
最近は記憶にないくらいです。

ハノイの北に位置する川の水かさが、
ずいぶん浅くなっているという話もありますが、
これは異常気象というよりは、
川上の中国が工業用などで
大量に水を使用していることが大きな原因であるようです。
国境が接する国にとって、
このような問題は政治的にも経済的にも
大きな波紋を広げていきそうですね。

話はかわりますが、
昨日、旧正月の挨拶を失念していた、
ベトナムの金融庁(SSC)の
証券部門担当部長のところに伺ってきました。
サクラ証券設立時に際して、
新任部長としてなかなか承認をしなかったこともあり、
なんとなく苦手意識があったのですが、
忙しい時期ではなかったので結構ゆっくり話が出来ました。

以前から気になっていた105社もあるベトナムの証券会社は、
今後どのようにしてゆくのか?と聞いてみました。

彼からは、
・5社は稼動していないので実質営業しているのは100社。
・内30社は赤字会社で解散などしてくる可能性がある。
・最終的には40〜50社くらいが適正規模ではないかと考えている。

私は、2002年から3年程度で、
日本アジア証券を中心にして
国内7社の証券会社を統合した業務に携わっていました。
そのことを説明した上で、
サクラ証券が将来ベトナム市場での
証券会社数が適正規模になるように
統合などを行っていくことは可能かと質問してみました。

「2012年に100%外資資本を承認するので、
 存分にやってかまわない。」
将来の楽しみな宿題ができました。

もっとも邱先生に先に相談しないと怒られますね。
最近、先生にお叱りを受けました。
先生は、サクラ証券の名前がお好きだったようで、
社名変更にはちょっと何色を示されていたようです。

私がどんどん進めてしまって、
先生の意見を無いがしろにした結果となってしまいました。
先生、サクラ名ファンの皆様、申し訳ありませんでした。


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2010年3月11日(木)

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