山本理さんの「男が語る美容に効く話」

第53回
二十面相になることなかれ

私は普段テレビを見ないのですが、偶にチャンネルを回すたびに
以前とはすっかり顔が変わってしまった芸能人を
見つけることも少なくなく、ビックリすることがあります。
見てくれが商売の人たちだといっても
デビュー当時の生まれつきの顔のままのほうが良かったのに、
と残念に思われる方は多いのではないでしょうか?
そもそも顔がカッコ良かったり、かわいいことが
デビューのきっかけになった人も多い筈なのに
本人がドウ思ったのか、自らその商売道具を変えて
顔機一転を図るのは勿体ないですね。

ところで、事故に遭ったり
先天的になんらかの障害を抱えていないにも拘らず、
いともたやすく顔を変えることに嫌悪感を覚える人が多いのは
親からもらった体をいじくり回すのは
親を否定することにほかならず、
道徳的に反すると考えられているためでしょう。
また、いくらカッコ良く見せたいからといっても
二十面相になってしまう人は
自分のことでもなりふり構わないのだから、
ましてや他人のことなどお構いなしの人間だと、
周囲から思われてしまう側面を持っているためでもあるでしょう。

その他に、年をとればとるほど髪の毛が増えてくる
人工帽子愛好家が多いこともブラウン管は教えてくれます。
女性ならオシャレの一つに見えますが、
不思議なことに、同じことをするにしても男の場合は
みっともないと人からうしろ指をさされるのがオチですよね。

こんな風にお金や人気を得ることを目的に始めた芸能生活が、
お金をかければかけるだけ、どんどんカッコ悪く見えてきて、
とうとう最後には失笑を買ってしまうのはいかにも損なことです。
そうなると、一番いいのは
ああだ、こうだと、コキおろしたりすることのできる立場にいる
私のような人間だといえるかもしれませんね。


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