幸せに生きるためのキーワードは「明るく考え・本気でやること」
「趣味はQさん」やる気起しの仕掛け人・山崎きよしさんが笑顔で語る

第83回
合併支店長の泣き笑い

静岡県N店を皮切りに東京T店、埼玉K店、神奈川I店、
で支店長4店舗10年、50歳、
そろそろ、方向転換の潮時(しおどき)かな、と考え始めたとき、
人事部長から電話がありました。
「ご苦労だが、もう1店舗、K店を頼む」

A行、B行の二つの銀行が対等合併、
10年を経過したのに、一体感が出てこない。
中でも大型合併店は、どの店も業績が上がらず苦しんでいました。
神奈川県K市は人口120万の政令都市、
都銀12行が揃い激戦区、合併店の人事は旧行べース、
歴代支店長はその調整に、苦労されていました。
職員64名。
山崎は着任後、これまでの支店と同じく
「明るく大きく」「熱意こそ人を動かす」
のスローガンを掲げ「第一歩」「本気」の静香詩を張りました。

着任当初の冷ややかな空気も、
ひと月後には、少し変化が感じられました。
決定的な変化は3ヵ月後、箱根湯元温泉への職員旅行でした。
旅行企画の段階では、参加希望が少なく、
中止しよう、の雰囲気でした。
「支店長は、やる気起しの仕掛け人」と考える山崎は、
これをチャンスと捉え、朝礼の時、こう言いました。
「今回に限り、私が旅行幹事長になります。
 お互いが親しくなれる年に一遍のチャンスです。
 全員参加して、素晴らしい思い出に残る旅行にしましょうよ。
 みなさん、宴会では、係りごとに、
 楽しい出しものを考えて下さい。豪華商品を用意しています。」

全員参加の宴会、係りごとの演芸は、
奇想天外、爆笑の連続でした。
トリは支店長席三人組の「白鳥の湖」。
意外性ナンバーワンで大爆笑。
月曜日の朝、出勤してくる行員一人ひとりに、笑顔が見られ、
元気な挨拶が飛び交いました。
空気が一変しました。
出身行の意識が消え、協力体制が整い、
目標達成への意欲が高まりました。
「業績ほか各項目3ランク・アップ」の表彰店になりました。

K支店トリプル受賞記念


支店長席の「白鳥の湖」

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