幸せに生きるためのキーワードは「明るく考え・本気でやること」
「趣味はQさん」やる気起しの仕掛け人・山崎きよしさんが笑顔で語る

第82回
明るく大きな戦略発想

西武百貨店の屋上から街を眺めているうちに、
山崎のアタマに「南北逆転の発想」が浮かびました。
当店近くの石橋生糸工場跡地(1万坪)に、大型スーパーを誘致し、
市民の集まりやすい「石橋プラザ」、という構想です。
北部地区商店会会長さんと、
横浜・山下公園近くのシルクセンターに石橋社長さんを訪ね、
賛同を得ました。
イトーヨーカドーに、キイテナントになって頂き、
70の専門店・商店、1500台の駐車場、
「明るく大きな」プラザ計画が滑り出しました。

内輪で進めていた「プラザ計画」は、
3ヵ月後、日経静岡版にスクープされてしまい、
大騒ぎになりました。
地元最有力の県会議員の先生の事務所に呼びつけられました。
カンカンに怒っておられました。
「こんな大きなプロジェクトなのにオレに何の挨拶もない、
 キミが仕掛け人なのか」
と怒鳴られました。
新米支店長山崎は若気の至り、
つい勢いで余計なこと言ってしまいました。
「北地区の開発、つまりN市の南北バランスの良い発展は、
 むしろ、先生のお仕事、ではありませんか」
火に油を注いだようでした。
商業専門誌紙には「N市の南北戦争」との見出しで
大きく報じられました。

翌朝、選挙管理委員会に寄り、
前回の県議会選挙の地区別得票一覧表を頂き、
県議先生にお見せしました。
そして
「先生、前回の選挙では、
 北部地区からずいぶん票を集めておられますね。
 でも、来年の選挙はちょっと心配ですね、」
それが効を奏したのか、県議先生は協力的になってくださり、
計画は順調に進みました。

石橋プラザの計画発表により北地区の住宅開発が急速に進み、
N駅改札の乗降客・南北比率は9−1が7−3になり、
5−5になり、現在は4−6と完全に逆転しました。

地元商店会から山崎に感謝状をという
ありがたいお話を頂きましたが、
これは支店長としての仕事ですからと、ご辞退。
N支店宛なら喜んで、と申し上げたら、
なんと、銀行支店と山崎と二枚頂くことになりました。
嬉しいことでした。
念願の北部地域の発展は「明るく大きく・本気」の結果でした。
そして地元の多くの方々、職員の協力のおかげです。
まさに、支店長冥利に尽きる仕事をさせて頂きました。

いま思うと、この「南北逆転の発想」のヒントはQさん本でした。
本来なら感謝状はQさんへ、ありがたいことでありました。

商店会よりの感謝状

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