米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第72回
店員に話しかけてみる

認知症であれうつ病であれ、
その予防には自分の周囲の人とのネットワークが大切です。
セーフティーネットという言い方をしますが、
自分の悩みを打ち明けられる人がいるかいないかで、
これらの病気の発症に影響してくるのです。

しかし、都会では、親元を離れていますし、
友人も職場を離れてしまえば、
関係が希薄なのが現代の社会です。

そこで重要なことは、
いかに日常の中で多くの人と会話をするかということです。

そうは言ってもコミュニケーションの苦手な若者が増えています。
これは人の親密なコミュニケーションを取る習慣がなかった
ということであり、
環境を変えていけばむしろ簡単なことだとわかるでしょう。

まずは、ユニクロやエディバゥワーなどの
大型の衣料品店に行ってみましょう。
そういったお店では、
むしろ店員が積極的に話しかけてくるので、
こちらが努力しなくてもコミュケーションの練習にはなります。

物を買うということだけでなく、
同時にコミュニケーションを取る重要なチャンスと考えれば、
街に出ていく意味も違ってくるでしょう。

そういったコミュニケーションに慣れてきたら、
コンビニやファミレスの店員に話しかけてみましょう。

さらに慣れてきたら、スーパーで野菜を買うとき、
今の旬の野菜はどれかなど、
そんなちょっとしたことを話題にして買ってみましょう。

「今日、おいしいのはどれですか?」
そんな言葉から切り出していけば、
新しいコミュニケーションの輪が広がるだけでなく、
生活自体が充実してくるはずです。

携帯電話やメールといった、
直接人に会わないコミュニケーションツールには、
限界があるのです。
人に会って話す楽しさがわかってくれば、
自分の人間関係も変えていくことができます。


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2010年4月26日(月)

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