米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第83回
脳が元気になる朝の習慣1 光りをあびる

私のからだはリズムでコントロールされています。
副腎皮質ホルモンは夜になると減って、昼間増えてきます。
逆にメラトニンのように夜増えて、昼減るものがあります。
血圧は昼高く、夜低いのが普通です。

こういった変化は当たり前のことのように思ってしまいますが、
脳の中にある生体リズムの中枢が
24時間のリズムに基づいて、
いろいろなホルモン分泌の調節をしているのです。

朝起きて、まずやるべきことは、
脳を夜から昼に切り替えることです。

これは本来、朝の光で切り替わっていくのですが、
遮光カーテンでまったく光りが当たらなかったり、
目覚ましで早朝、暗い時に起きなければいけないという場合は、
自然のリズムに逆らうことになります。

朝の光が網膜に入って、脳にある松果体に作用して
睡眠を作り出すメラトニンという物質を減らすことによって、
脳は昼間の脳に切りかわるのです。

時差ぼけなども、青空を見つめることで、
時間のリセットをかけ、早く治すことができます。

朝、光りをあびるというのは、当たり前のように思いますが、
意外に現代社会では、
光りをしっかりあびることなく仕事をしてしまったり、
ずっと1日家にいることで、
夜から昼への切り替えがうまく行かない場合もあるのです。

だから遮光カーテンをつけずに、
朝次第に明るくなるという環境にしておくことも大切です。

目覚めが悪いという人も、
早めに光りをあびて脳を切り替えることが大切です。

いまの季節は紫外線が強いので、
長時間外の光をあびることは皮膚にはよくありませんが、
朝短期間、光をあびることは、
脳にとって重要な意味があるのです。


←前回記事へ

2010年6月4日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ